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現金出納張 [帳簿]

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★ 現金出納張ってなんじゃらほい!!

現金出納帳とは


現金出納帳は、帳簿の分類では補助簿に該当します。

補助簿とは、仕訳帳や総勘定元帳といった主要簿を補助する帳簿です。

補助簿
 
分類

・ 補助記入帳

・ 補助元帳

が、あります。

現金出納帳は仕訳帳を補助する補助記入帳になります。


重要性


現金の管理は、事業を行ううえで欠かせないものなので、現金出納帳は必ず用意すべき帳簿といえます。
原則として毎日記帳を行い、現金出納帳の現金残高と現物の現金が一致しているか確認する必要があります。
なお、個人事業主などの場合、事業用の現金と個人用の現金が混同してしまうことがあるので、
意識して区分するようにしなければなりません。



現金出納帳の様式


現金出納帳といっても、特別な様式が決まっているわけではありませんので使いやすいものを利用しましょう。最低限必要なのは日付、摘要(取引の内容)、入金(収入)、出金(支出)、現金残高の項目になります。

もし、複式簿記を採用する場合には、何に対して現金のやり取りが発生したのかを示す、
相手勘定科目を書く欄も必要になります。

現金出納帳の書き方

(1)日付

入金した日、出金した日を記載します。

例えば、1月5日に消耗品を現金で購入した場合には、1月5日の日付を記入します。

そのとき、受領した領収書の日付が空欄あるいは、日付が異なる場合には、現金を支出した1月5日を記載、摘要あるいは備考欄に領収書の日付が違うことを記載しておくとよいでしょう。
後日、混乱を来さずに済みます。

(2)勘定科目

複式簿記を採用している場合には、たとえば、文房具を現金で購入したときなど、
相手勘定科目欄に「事務用品費」と記入します。

摘要に「ペン等筆記具を購入」と記入し、出金欄に現金を記入します。



(3)摘要

摘要欄は、どのような取引をしたか記入します。

例えば、「○○銀行より引き出し」とか「大阪の○○株式会社へ出張」、というように記載します。

なお、個人事業主が個人のお金を事業に使った場合には、

「事業主借、水道料金」、事業のお金を個人事業主が使う場合には、「事業主貸、生活費として妻へ」などと記載します。


(4)入金(収入)

入金(収入)欄には、現金が入金された場合に、入金された金額を記載します。
消費税についても税込みで記入します。

(5)出金(費用)

出金(費用)欄には、現金を支出した場合に、引き出した金額を記載します。
消費税については、入金と同様、税込みで記入します。



(6)残高

残高欄は、入金があった場合には前の残高に加算し、出金があった場合には前の残高から差し引きます。
手元現金として保管している現金を数え、残高と合っているか調べます。

万が一、金額が合わない場合には、不一致の原因をその日のうちに調査します。

調査する内容としては、記帳のときに桁違いはないか、転記ミスはないか、誤って過大あるいは過小に入出金していないか、などを確認することになります。

調査しても原因がわからない場合には、「現金過不足」という勘定科目を使って、不一致分を処理します。

このとき、面倒だからとポケットマネーを使って補填してはいけません。

複式簿記を採用し、決算期まで「現金過不足」勘定が残っている場合には、
「雑損失」または「雑収入」に振り替えます。



記入例としては以下のようになります。



現金出納帳
以上のとおり、現金出納帳の記入は決して難しいものではありません。

まずは、上記の説明と表を参考に作成してみましょう。

また、実際に現金出納様を作成すると計算で出した残高が実際の残高と合わないことも多いのですが、必ず原因はあるはずなので、安易に現金過不足勘定を使うのではなく、きちんと調査して原因をつきとめることが重要です。








1)現金出納帳とは(1)経理書類には2種類ある

そもそも、経理業務で使用する書類は、「主要簿」と「補助簿」に分かれます。主要簿とは、決算書(貸借対照表や損益計算書など)を作るために作成が義務付けられている帳簿のこと。「仕訳帳(取引の流れを時系列ごとに仕訳したもの。伝票の束で代用できる)」と「総勘定元帳(仕訳帳の内容を勘定科目ごとに記録したもの)」の2冊があります。

補助簿とは、主要簿で網羅できない、より詳細な取引状態を記録するものです。現金出納帳や仕入帳、固定資産台帳などがこれにあたります。どの補助簿が必要になるかについては、会社・事業主の規模や業務内容によって異なります。




2)現金出納帳とは(2)現金の出入りを記録するもの

現金出納帳とは(2)

現金出納帳は「補助簿」です。入金伝票や出金伝票などの記録をもとに行い、日付、取引内容、借方、貸方、残高などを記入します。いわば「現金の入出金を記録する帳簿」です。現金出納帳に記入したら、総勘定元帳に転記することになります。

ポイントは実際の残高と現金出納帳の残高を常に一致させること。交通費や文房具など、こまかい現金の動きがあると思いますので、漏れなく記入しましょう。また領収書のないもの(ご祝儀など)もあるので、現金の出し入れがあったらすぐにメモしておくようにしましょう。万が一現金残高と帳簿残高の過不足が生じる場合は、「現金過不足」または「雑収入」「雑損失」で処理します。現金過不足が多いと経営者としての金銭感覚がルーズであるとみなされ、税務調査の際に心証が悪くなりやすいそうです。




3)実際の現金出納帳の記入方法

それでは実際に現金出納帳に記入してみましょう。
現金出納帳に記入

現金出納帳は、現金が増えたら左側に、現金が減ったら右側に書きます。
たとえば、平成26年9月5日に売掛金100円を現金で回収した場合の記入方法です。仕訳は以下の通り。

(借)現金    100 |(貸)売掛金    100
これを現金出納帳に記入すると以下のようになります。
現金出納帳に記入2

売掛金の場合は、元丁欄に「レ(チェック)」を入れます。

次に、総勘定元帳への記入を考えてみます。平成26年9月26日に受取利息50円を受け取った場合の記入方法です。仕訳は以下の通り。

(借)現金    50 |(貸)受取利息    50
これを現金出納帳および総勘定元帳に記入する場合は以下の通り。
総勘定元帳に記入

元丁には総勘定元帳のページ数を書きます。受取利息が増えているので、総勘定元帳の右側に記入します。




4)現金出納帳から総勘定元帳への転記

売掛金・買掛金や現金は月末に総勘定元帳に転記しなければなりません。たとえば以下のような現金出納帳があったとします。これを月末に総勘定元帳へ転記してみましょう。
総勘定元帳への転記

まずは売掛金・買掛金の記入です。
売掛金買掛金の記入

このように、日付を30日(末日)として記入します。摘要に売掛金(買掛金)と書いたら、「売掛金」「買掛金」「諸口」に写し、総勘定元帳に転記します。現金出納帳の元丁の部分には、総勘定元帳のページ数を記入します。


次に現金の転記です。
現金の転記

現金が増えた側(左側)と現金が減った側(右側)の合計を記入し、それぞれ転記します。

それでは前月繰越の記入と帳簿の締切です。
前月繰越の記入と帳簿の締切

左側に「前月繰越」を記入し、諸口に合計(400+400=800)を記入します。右側には総勘定元帳の差額を記入します。400+400-300=500となるので、次月繰越には500と記入します。500円分今月は現金が増えていることがわかりますね。
左右の諸口に800と記入して締めます。左側が400+400=800、右側が300+500=800となっていることを確認してください。これで現金出納帳の転記は終わりです。







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